オンラインゲーム依存症とは

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オンラインゲーム依存症とは、オンライン上のサイトやアプリのダウンロードで遊べるゲームに多くの時間とお金を浪費し社会活動や人間関係に支障が出る状態をいいます。
ゲームで遊ぶだけでなく、ゲーム仲間とTwitterやLINEなどのSNSを通して過度な交流を行うことも含まれます。

スマホは程度が過ぎればメンタルヘルスにも悪影響が出る

スマホはとても身近な便利ツールであり、インターネットを利用する人の数も大幅に増えました。
通勤時での電車などスマホを触っている時間は多く、暇な時間を有効活用してゲームでストレス発散することは問題ではありません。
しかし程度が過ぎれば、ゲームのことばかり考えるようになりメンタルヘルスにも悪影響が出ます。
ゲームをすることで昼夜逆転し、欠席や欠勤の回数が増えます。
次第に通学や通勤そのものが億劫になり、不登校や引きこもりといった社会問題につながります。
中にはゲームに負けてイライラしたことで、物を壊したり家族に暴力をふるったりする人もいます。

オンラインゲーム依存症の患者の脳の特徴

ゲームは娯楽の1つであり、時間を忘れて楽しんだ経験を持つ人は少なくありません。
しかし多くの場合は理性で感情をコントロールできているので、日常生活で優先するべきことが何かをよく分かっています。
オンラインゲーム依存症の患者は、脳の前頭前野の働きが悪くなっているとされます。
前頭前野は理性を司るところで、通常はこの領域が優勢となっています。
しかしオンラインゲームで遊ぶと、感情や本能を司る大脳辺縁系が優勢となりゲームを止められなくなります。
この脳の異常な反応はゲームがより刺激的になるだけでなく、もっと欲求を満たすためにさらに遊びたいという気持ちを作り上げます。
患者の多くは前頭前野がまだ完全には発達していない10代で、男性に多い傾向にあります。

治療はカウンセリングや入院などが行われる

脳の異常反応はオフラインゲームの愛好家にはほとんど見られないのも特徴的です。
これはオンラインゲームにはそれぞれが役割を持ち、それを達成することで達成感や承認欲求を満たしやすいため依存しやすいと考えられます。
治療はカウンセリングや入院などが行われ、できるだけ脳の異常反応を引き起こす刺激に触れないようにします。
ただし治療は本人の固い意志がとても大切で、簡単には改善しないことが多いです。
アルコール依存症であればお酒から離れれば脳が異常反応を起こすこともありますが、スマホを現代人から取り上げることは難しいです。
入院治療では2週間ほどスマホなどオンラインに接続できる機器を取り上げてインターネットから強制的に離すことができますが、入院まで行っている医療機関は多くありません。

オンラインゲームに依存しやすい人のタイプ

ほとんどがカウンセリングを通して、オンラインゲームにハマるきっかけとなった出来事や悩みなどを読み解いていきます。
元々オンラインゲームに依存しやすいのは、現実の対人関係で上手くいっていない人といわれます。
ゲーム内でプレイ内容を褒められることで、自分の居場所を見出してしまいます。
本人や家族は病気と認めたがならないケースも多く、まずは異常な生活を改善したいという気持ちを抱かせることも重要です。
家族はゲームをしていると症状を悪化させないために罰を与えがちですが、そのストレス解消のためにまたゲームをしたいと考えさせるため周囲も適切な対応が求められます。
テストで良い点をとったら遊んで良いなどご褒美として与えるのも同じく間違いです。

まとめ

入院でもカウンセリングでもそれまで娯楽やストレス解消法として使っていたゲームの回数を減らしつつ、今後は別の行動を増やすことで悪循環を断つことを目標としています。
食事やトイレを忘れて長時間ゲームをしているなど、兆候が見られたらすぐに治療を始めることが早期改善に効果的です。